DiscordチャットボットをPythonでつくる (2) - 開発環境を用意する
今回は、DiscordチャットボットをPythonで開発するための環境を用意します。
今回の開発では、discord.pyを使用します。
このライブラリを使用するために Python3.8 以上が必要となります。
1. 作業用ディレクトリを作成する
作業用のディレクトリを作成しましょう。今回は discord-chatbot
という名前にします。
以降はこのディレクトリ内で操作を行います。
mkdir discord-chatbot
cd discord-chatbot
2. Python3.8以上を用意する
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現在のバージョンを以下コマンドで確認します。
python --version
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Python 3.8 以上でない場合は、アップグレードを行うか、
pyenv
を使用して 3.8 以上をインストールします。
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以下は
pyenv
を使用したインストールの例です。pyenv update pyenv install 3.11.4 pyenv local 3.11.4
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Pythonのバージョンを確認して、正常にインストールされたことを確認してください。
python --version
3. 仮想環境を用意する
次に仮想環境を用意します。
仮想環境を使用すると、デフォルトの環境に影響を与えずにプログラム開発が行えるようになります。
仮想環境作成には、condaや poetryなどの外部ツールを使用して行うことも出来ますが、
今回は標準ライブラリの venv を使った方法を紹介します。
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作業ディレクトリ内で以下コマンドを実行すると、仮想環境が生成されます。
python -m venv .venv
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仮想環境を有効化します。bash以外で有効化を行うコマンドはこちらを参照してください。
有効化されるとターミナルのプロンプト先頭に「(.venv) 」といった文字列が表示がされます。source .venv/bin/activate
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pip list
を実行してみましょう。$ pip list Package Version ---------- ------- pip 23.1.2 setuptools 65.5.0
4. discord.pyをインストールする
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仮想環境が有効な状態で discord.py をインストールします。
python3 -m pip install -U discord.py
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pip list
で確認します。discord.py
とその依存ライブラリがインストールされました。$ pip list Package Version ------------------ ------- aiohttp 3.8.5 aiosignal 1.3.1 async-timeout 4.0.3 attrs 23.1.0 charset-normalizer 3.2.0 discord.py 2.3.2 frozenlist 1.4.0 idna 3.4 multidict 6.0.4 pip 23.1.2 setuptools 65.5.0 yarl 1.9.2
これで開発環境の準備が完了しました。
次回は、チャットボットを動かすために必要なDiscord側の設定を行います。