DiscordチャットボットをPythonでつくる (1) - はじめに

今回は、チャット上で入力された文章に対し応答を自動で返す「チャットボット」と呼ばれるプログラムを Python を用いて作成していきます。

入門書を終えた初学者の方の次のステップとして、チャットボット開発はとても良い題材です。
何回かの記事に分けて、色々な機能をチャットボットに追加していきます。

今回、チャットボットには以下のような機能を追加していく予定です。

  • 今日の運勢を占う「おみくじ」機能
  • 選択肢の中から正解を選ぶ「クイズ」機能
  • 明日の天気を教えてくれる「天気予報」機能
  • 好きなYoutubeチャンネルの新着動画を通知する「フィード」機能
  • 指定した日時に通知を行う「リマインダー」機能
  • スマートリモコンを用いてエアコンを操作する「エアコン」機能
  • ChatGPTを使って英語が学べる「英語学習」機能

Python の基本的な構文は理解している方を想定読者として、
なるべくわかりやすく解説をしていきます。

チャットボット開発は、次のような理由で入門の次のステップとして良い題材です。

  • 中規模のプログラムを作成する練習になる。
  • 作成したものをすぐに動かして試すことができるので、学習の達成感を得やすい。
  • 実際に生活に役立つものが出来る。

チャットボットには次のような利点があります。

  • チャットに文章を入力するだけで様々なタスクを実行させることができる。
  • 外出先からでもボットを操作できる。
  • 複数人でボットを操作でき、実行結果も共有出来る。
  • ボットからの作業完了の通知が届くので、チェックの手間が省ける。
  • ChatGPTと連携することで、より多彩なタスクを実行できるようになる。

今回のチャットボット開発で必要となるものは次のとおりです。

  1. Discord のアカウントが必要となります。無料で作成できます。
    作成方法は こちら を参照してください。
  2. Python 3.8以降の実行環境が必要です。
  3. 一部機能では外部サービスを利用します。詳細は各記事で解説します。
    (これらの紹介記事は読み飛ばしても問題ないように解説を行う予定です。)
    • 「天気予報」機能では、 OpenWeather の API を使用します。
    • 「エアコン」機能では、 Nature Remo を使用します。
    • 「英語学習」機能では、OpenAI の API を使用します。

それでは、チャットボット開発をはじめていきましょう。

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